ユーザーインターフェースにおいてはIllustratorが強いです。
実際に画面を見ればわかりますが、Illustratorはユーザーインターフェースに長けており非常に使いやすいです。
勿論、Inkscapeもシンプルで使いやすいのですが作業が複雑になっていくにつれてシンプル過ぎるがゆえに画面を何度も表示させないといけない場面が出てきます。
操作性においてInkscapeは少々欠点があるでしょう。
比較④仕事での使い勝手
仕事で使う場合は、Illustratorをおススメしています。
企業が多く導入しているIllustratorは企業向けに制作されていることもあり、高負荷でも耐えられるようになっています。
ただ、Inkscapeは印刷企業に多く導入されていた実績があるため一概にInkscapeはダメ!と言い切れるものでもありません。
比較⑤対応力
どちらも柔軟性・対応力に優れています。
しかし、InkscapeはEPS形式がサポートされていないので形式変換の作業が生じてしまうのが少々面倒です。
また、InkscapeはJPEGファイルを書き出すことができません。
比較⑥CMYKへの対応
IllustratorはCMYKに対応しています。
一方、Inkscapeは対応しておらずCMYK関連の制作には向いていません。
そのためInkscapeを使って最終的な印刷物の出版までもっていくことは難しいでしょう。
ポスターやリーフレットなどを制作する場合、Illustratorを使うのがBESTです。
比較⑦クローン機能
図形のクローン機能に関しては、Inkscapeに軍配が上がります。
タイルクローンという機能を使ってパターンを作成することもでき、Inkscapeはそういった面では使いやすい傾向にあります。
一方、Illustratorはクローン機能が搭載されていません。
比較⑧オープンソース
Illustratorは「オープンソースソフトウェア」として公開されているので、
- プログラムの変更
- 再配布
などが可能です。
一方、Inkscapeはオープンソースではありません。
Inkscapeのメリット
比較をしてきましたが、Inkscapeを利用するメリットはどんなものがあるのでしょうか。
危険性こそ危惧されていますが、危険性を超えるメリットがあります。