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コミュニケーションが見える!「UDトーク」を紹介!

2021年5月16日

日本語を話す人と日本語以外の言語を話す人の間のコミュニケーションには音声翻訳アプリが活用されています。ですが現在耳が聞こえない人とのコミュニケーションでも音声翻訳アプリの活用が進んでいます。聴覚障害がある方とのコミュニケーションの新たな選択肢として注目されているのがこのアプリ「UDトーク」です。

UDトークとは??

「UDトーク」は人と人によるコミュニケーションのユニバーサルデザイン(=Universal Design, UD)を支援するアプリとして2013年に誕生しました。耳が聞こえる人が聞こえない人に向けてのコミュニケーションを支援するように設計されています、このアプリはしゃべった音声を文字化してリアルタイムに画面に表示します。コミュニケーションでの使いやすさもありスマホやタブレットなどのモバイルプラットフォームを中心に利用者が広がっています。1対1の会話から、大人数のミーティング、最近ではオンラインでの会話や議事録作成など幅広いシーンに対応しています。また音声入力だけでなくキーボードや手書きによる入力にも対応しています。多言語翻訳機能も実装しており音声認識や多言語翻訳で150以上の言語に対応しています。

「UDトーク」の機能

「UDトーク」を使うと会話の内容がアプリの画面にリアルタイムに文字で表示されます。また、合成音声による発話も可能です。日本語のテキスト表示は文脈により漢字変換も行われ、漢字に読みがなをふる機能、初等教育の学習レベルに合わせた「ひらがな変換」という機能もあります。そのため就学児童のリモート学習や日本語を学ぶ人のための学習支援ツールとしても活用されています。さらにアプリのインターフェイスは既にウェアラブルやARデバイスへの表示に対応しています。会話のログはテキスト・HTML・CSVの3つの形式に対応しており、動画の字幕作成などにも活用できます。

UDトークの仕組み

UDトークの音声認識や多言語翻訳はAI技術を活用しています。クラウド型音声認識サーバーを介して会話をリアルタイムに文字化していきます。アプリは無料版と法人向けの有料版があります。基本的にアプリは誰でも無料で使うことができるのですが、無料版と有料版の違いは主に個人情報や機密情報などのプライバシーに関わる情報の音声情報の扱いにあります。

開発のきっかけ

開発を手がけたShamrock Records株式会社の青木秀仁さんは、もともと聞こえない人と接点があるわけではありませんでした。プログラマーとして音声認識を扱っていたというバックグラウンドと、聴覚障害がある方が音声認識の機能を必要にしているという友人づての情報、そしてその後に実際に出会った聴覚障害者との出会いから「UDトーク」の開発はスタートしました。はじめは音声認識の精度が悪くなかなかアイデアが実現しませんでしたが、技術革新と実際に聴覚障害がある方の意見を取り入れることでより精度の高いサービスになっていきました。

まとめ

音声認識により聞き取った音声を文字化してくれるアプリ「UDトーク」を紹介しました。「UDトーク」は多くの人が使うほど音声認識の精度が上がっていきます。さまざまな場面で利用してより良いコミュニケーションができる世界づくりに貢献しましょう。