アキネーターとはいくつかの質問に答えるだけで、思い浮かべただけの人物を的中させるゲームです。
無料でプレイ出来るゆえに、アキネーターを通じて二次的な危険にさらされる恐れもあるといわれています。
本記事ではなぜアキネーターは少ない質問だけで人物を当てられるのか、また潜んでいる危険性について解説していきます。
「アキネーター」ってどんなゲーム?
「アキネーター」について、YouTubeや個人ブログなどでその評判を見聞きした方は多いと思います。
SNS上でも「アキネーター」についての話題が上がることがあり、知名度が高いゲームであるといえるでしょう。
「アキネーター」は本当に危ないゲームなのか、また「黒い死神」が表示されるという噂などについて検証します。
質問に答えるだけで自分がイメージした人物を当てられるゲーム
「アキネーター」ゲームにアクセスすると、魔法のランプから精霊が登場します。
その精霊は「アキネーター」という名前で、イメージした人物を当てるキャラクターです。
「アキネーター」ゲームの遊び方は簡単で、まず人物をイメージし、その後「アキネーター」の質問にいくつか答えていくだけになります。
質問の数に制限はありませんが、「アキネーター」ゲームからの質問が終わると、あなたがイメージした人物を見事に的中させるのです。
あまりにマイナーな人物や「アキネーター」に登録されていない人物を当てることはできませんが、ほとんどの確率で「アキネーター」は外さないといわれています。
「当たる」とネット上で話題になっている
「アキネーター」は、およそ20つほどの質問をしただけで、イメージした人物を当ててしまいます。
有名人であれば約99%の確率で当たるといわれていますし、「なんで当たるのかがわからない」と困惑するユーザーも多数いるようです。
「アキネーター」の的中精度はかなり高いようですが、その「アキネーター」の仕組みについては一切公開されていません。
仕組みはデータベース?
アキネーターは質問の積み重ねを通じて、データベースをフル活用して絞り込みを行う仕組みになっているようです。
例えば性別や兄弟がいるかどうか、結婚しているか、ヘアスタイルはどうなのか、仕事は何をしているのかなど質問は多岐に渡ります。
毎回利用者の回答が登録され、その蓄積された回答を絞り込み、情報を統合してデータベース化されていく仕組みになっているようです。
アキネーターが当たる仕組みとは、この膨大な量のデータベース登録情報から、人物の特定を行っている構造だと思われます。
アキネーターはベイズ統計が使われている
アキネーターには「ベイズ統計」が使われているとも言われています。
コンピューターによる情報の収集とベイズ統計、つまり機械学習とベイズ統計を合わせて回答を出しているということです。
ベイズ統計を一言で説明するのは非常に難しいことですが、以下に解説を紹介しましょう。
ベイズ統計は、データが不十分でも、”ある事態が発生する確率”を最初に設定(=事前確率を設定)した後、さらなる情報が得られる度に”ある事態が発生する確率”(=事後確率)を更新していき、本来起こるであろう事象の確率(主観確率)を導き出します。
得られたデータから確率を更新していく、この概念を、ベイズ更新といいます。
(引用:udemyメディア)
データを収集し追加して再学習することで精度を高めていく「ベイズ更新」が、アキネーターの結果を導き出す学習方法として、十分な機能を果たしているということのようです。
機械学習で精度を上げている
データベースがあったとしても、人が質問に答えていくことで絞り込みを行うことは大変です。
しかしアキネーターを利用した人の中には、たった数個の質問を投げかけただけで、あっという間に当てられてしまったという人もいます。
アキネーターがそれを実現しているのは、機械学習を利用しているからです。
アキネーターがよく当たるという評判から多くの人が利用し、アキネーターはより多くの学習機会を得ることができます。
質問から膨大な数の回答が得られ、それらをAIが機械学習していくことで、質問の組み立ての精度は高められるのです。
アキネーターの仕組みについては、下の記事に詳しく解説がありますので、参考にぜひご覧ください。
アキネーターの遊び方
アキネーターの遊び方はとても簡単で、誰でも気軽に利用できます。
キャラクター・場所・動物という3つのテーマがあり、そこから好きなものを選択し、質問に答えていくことでAIがイメージしたものを当てていくというものです。
- キャラクター・場所・動物から1つ選択
- 私にチャレンジをクリック
- 質問に対して以下の5つから1つ回答
・たぶん部分的にそう
・たぶん違うそうでもない
・はい
・分からない
・いいえ
こうして質問に答えていけば、ランプの魔人がその答えを的中させます。
失敗することもありますが、簡単に当てられることもあり、非常に楽しめるゲームであるといえるでしょう。
アキネーターは危ない?潜む危険性を解説
SNSなどで騒がれていることですが、「アキネーター」には危ないといわれる点がいくつかあります。
それらをまとめると、以下のような内容が挙げられるでしょう。
- 誰にでも簡単に情報の登録ができてしまう
- SNS特定から住所特定される危険性がある
- アキネーター起動で「トロイの木馬に感染」と検知される
- SNSアカウントが乗っ取られてしまう
「アキネーター」には、上記のような危険性が潜んでいると言われていますので、順を追って解説していきます。
登録が簡単なので誰かに登録される危険性がある
「アキネーター」への登録は誰でも簡単に行うことができます。
例えば芸能人・タレント・Youtuberなどの立場にある方は、自身の知名度をあげるために利用することができるでしょう。
その反面、一般人の本名や住所などの個人情報を入力して、「アキネーター」上に表示させることも可能ですので、第三者から勝手に登録される危険性があります。
誰が自分を登録したのかわからないため、「アキネーター」は危ないといわれているのです。
知らぬ間に自分の名前が登録
Youtuberなどまだ知名度が乏しい方々が、「アキネーター」を使って自分の名前を検索してみたところヒットした事例があります。
自分で登録したわけではない分、少し怖い思いをしたYouTuberが何人も出てくるという騒動にまで発展しました。
知名度拡散については「アキネーター」に登録したほうがいいともいわれていますし、YouTube上に取り上げられる可能性もあります。
しかし自分の許可なく、勝手に第三者が自分のことを「アキネーター」に登録することに身の危険を感じる人も多いのではないでしょうか。
「アキネーター」に勝手に登録され、個人情報が拡散されてしまうのは危ない一面です。
的中した結果をSNSに貼ることで個人特定のリスクが?
「アキネーター」が見事に答えを的中させた際の画像をSNSに貼りつけることは多く、その画像分析・検索することによって、個人情報が特定されることもあります。
そうしたSNSへの投稿から、芋づる式に個人情報が特定され、漏洩されるケースがあり危険です。
漏洩する個人情報は、住所や名前だけでなく、出身校やご自身の画像などが流出することも考えられます。
アキネーター起動で「トロイの木馬に感染」と検知
「トロイの木馬」とはウイルスに感染した表示なのですが、「アキネーター」を起動すると「トロイの木馬に感染」と表示されるケースがありました。
これはウイルス対策ソフトの誤作動なのですが、「アキネーター」が危ないといわれ始めた1つの原因でもあります。
「アキネーター」は100%安全なサイトではなく、どこにウイルスが潜んでいるのかはわかりませんから「危ない」と感じたのであれば「アキネーター」へのアクセスは控えた方が良いでしょう。
SNSを乗っ取られる危険性がある
アキネーターに登録して、実際にSNSの乗っ取り被害にあったという人もいます。
アプリの連携により、自分のSNSから勝手にスパムが投稿されてしまったという被害報告もあるようです。
投稿の数が多い人なら被害にすぐ気が付くかもしれませんが、元々少ない人は被害に気が付かないこともあるでしょう。
自分のSNSから他の人に被害が及んでしまうのは困りものです。
こうしたことからもアキネーターが危険といわれているのでしょう。
アキネーターに「罠を仕掛けられる」とペナルティとなる場合もある
アキネーターのアプリ版を利用している際、「罠を仕掛けました」と表示されることがあります。
これは非常にまれなことですが、この表示が出るとアキネーターからペナルティを課されてしまうこともあるのです。
アプリ版の場合はプレイするごとにポイントが貯まるのですが、このポイントを稼ぐために、でたらめな回答をするプレイヤーが居ます。
こうしたプレイヤーに対して矛盾した質問を投げかけ、罠にかけてポイントが没収されたり、リワードを剥奪するなどのペナルティが与えられてしまうのです。
アキネーターで遊ぶ際には、回答をあまり適当に返さずに、確認しながら答える必要があるでしょう。