スマホでもPCでも、長期間使用しているとジャンクファイルと呼ばれる不要なファイルが溜まってストレージを圧迫してしまいます。ストレージ不足はシステムを不安定にしたり障害を発生させたりする原因となります。本記事ではジャンクファイルの削除方法をくわしく説明します。
目次
ジャンクファイルとは?
ジャンクファイルのジャンク(junk)とは、がらくたや屑といった意味があります。つまり、ジャンクファイルはガラクタとなったファイル、あるいは屑ファイルなので、不要となったファイルという意味になります。
ジャンクファイルがなくてもコンピュータの動作に影響しないので、削除しても問題のないファイルともいえます。
どんなファイル?
OSをはじめ、コンピュータのプログラムやスマホのアプリは動作する際に必要であればファイルを作成します。利用者もデータを保存するなどの目的でさまざまなシーンでファイルを作成します。
ファイルは役目を終えれば削除されるようにプログラムやアプリが作られるのが普通です。しかし、ファイルの役目が終わったことを知ってファイルを消すのは意外に難しいことなのです。OSやアプリも同様で、動作するとジャンクファイルを作ってしまいます。
このため、スマホやPCを長期間使っていると、ジャンクファイルは増えてしまいます。
さらには、以下のような原因でもジャンクファイルが作成されて増えてしまいます。
- 動作に不具合が発生して処理が途中で中断したために、作成したファイルを消す処理はスキップされて残ってしまった
- ファイルが作成しっぱしとなってしまう処理ロジックの誤りがプログラムやアプリに存在する
- 削除処理を行う前にプログラムやアプリがアンインストールされてしまい、ファイルが残ってしまった
- ユーザーが作ったファイルを役目を終えたのに消さずに放置した
いずれにしても、削除されるべきタイミングで削除されずに残ってしまうファイルはジャンクファイルといえます。
溜まると、色々な不具合が発生する。
ジャンクファイルは存在していてもスマホ・PCのステムやアプリの動作には関係のないファイルでした。では、ジャンクファイルは残ったままにしておいても問題にはならないのでしょうか?
ジャンクファイルを削除せずに残したままにしておくと、システムのストレージ容量が減っていきます。実は、このストレージ容量の残りが少なくなることが、デバイスにいろいろな不具合が発生するきっかけになるのです。
例えば以下のようなことが考えられます。
- ファイルが作成できなくなるためにアプリやデバイスの動作が不安定になる
- 保存したいと思った写真や動画、文書などの保存ができずに、大事なデータを失ってしまう。
- OSやアプリをバージョンアップしようとしても、必要なストレージが不足しているため、バージョンアップに失敗する。最悪、OSやアプリが動かなくなることもある。
つまり、ジャンクファイルは残したままにしないで削除するべきなのです。
ジャンクファイル削除するには!?
ジャンクファイルを削除するのは、一般のファイルの削除方法と変わりません。しかし、ジャンクファイルを見つけ出すには、コンピュータやスマホなどに関する専門知識を必要とします。このため、一般のユーザーがジャンクファイルを見つけ出して削除するのは難しいことといえます。
ここでは、デバイスの種類別にジャンクファイルを削除する方法を説明します。
【iPhone】削除方法
iPhone では、再起動することでジャンクファイルをクリーンアップできます。適時再起動するとよいでしょう。
また、ブラウザのSafariや動画アプリYoutubeなどは、検索履歴やキャッシュデータを大量に作成します。これらはジャンクファイルの一部なので削除するとよいでしょう。
Safariでジャンクファイルを削除する手順は以下のとおりです。
設定を開く→Safariを選択→履歴とウェブサイトのデータをクリアするを選択
Youtubeでジャンクファイルを削除する手順は以下のとおりです。
設定を開く→視聴履歴をクリアを選択→検索履歴をクリアを選択
なお、iPhoneで不要なファイルやフォルダーを削除する場合は、アプリの「ファイル」を使うとよいでしょう。「ファイル」では、「最近削除した項目」というフォルダーにファイルを移動することで、30日後に自動的に削除されます。誤って削除することを防げるので便利です。
【Android】削除方法
androidデバイスでは、Files by Googleというファイル管理用のアプリがGoogle Playストアからダウンロードしてインストールできます。
このFiles by Googleにはジャンクファイルの削除という機能が搭載されているのです。ジャンクファイルを削除する手順は以下のとおりです。
Files by Googleを開く→画面下の削除アイコンを選択→ジャンクファイルという枠内の「確認して〇MBを解放」を選択→削除を選択
また、ジャンクファイルではないのですが、重複して存在するファイルを削除して重複を解消することもできるので活用しましょう。