2023年3月にGPT-4がリリースされました。本記事では、GPT-4を使うChatGPTをChatGPT4と呼び、従来にバージョンをChatGPT3と呼びます。本記事では、ChaGPT4の特徴や料金体系、ChaGPT3との違いなどを解説します。
ChatGPT4(ChatGPT Plus)の料金は?
ChatGPTは、2023年3月に、使用する言語モデルをGPT-3.5からGPT-4にアップグレードしました。このモデルの違いを表現するため、本記事では、GPT-4を使用するものをChatGPT4、GPT-3.5を使用するものをChatGPT3と呼びます。
ChatGPT3は無料で誰でも使えましたが、ChatGPT4の料金体系とは、どのようなものなのでしょうか。以下では、ChatGPT4の料金について説明します。
ChatGPT4はChatGPT Plusで使える
ChatGPT3は、OpenAIのアカウントを持っていれば、OpenAIのホームページからChatGPTのページを開くだけすぐに利用可能になります。しかし、ChatGPT4は、OpenAIのホームページからChatGPTのページを開くだけでは、利用することはできません。
ChatGPT4を利用するには、ChatGPT Plusという有料サービスに加入して料金の支払いが必要になってしまったのです。
ChatGPT4(ChatGPT Plus)の料金
ChatGPT Plusでは、料金は月額20ドルなので、毎月約3000円程度の料金を支払うことになります。
ChatGPT4(ChatGPT Plus)の支払い方法
ChatGPT Plusの料金支払いの方法は、クレジットカード払いのみがサポートされており、そのほかの方法は料金支払いには使えません。
ChatGPT4(ChatGPT Plus)を契約/解約する手順
ChatGPT Plusの契約方法や解約方法は以下のとおりです。
契約手順
OpenAIのホームページからChatGPTのページにログインすると、ChatGPT Plusにアップグレードするためのボタンが表示されています。このボタンを使って契約を進めます。手順は以下のとおりです。
OpenAIのホームページを開く→ChatGPTにログイン→プラスにアップグレードを選択→Upgrade planを選択
解約手順
ChatGPT Plusの契約を解除したい場合の手順は以下のとおりです。
OpenAIのホームページを開く→ChatGPTにログイン→My Planを選択→Manage my subscriptionを選択→Manage your OpenAI Subscriptionの画面でプランをキャンセルを選択
ChatGPT3との違いやChatGPT4を使うメリット
ChatGPT4では、言語モデルがGPT-3.5からGPT4にバージョンアップされています。いずれも2021年9月までのデータを学習していることは変わりありませんが、大幅に機能や性能が強化されていると言われています。以下では、ChatGPT3とChatGPT4の違いやChatGPT4のメリットを説明します。
メリット①より正確な回答
単純な質問では、ChatGPT3とChatGPT4のちがいはあまり目立ちません。しかし、複雑な内容を持つ質問への回答では、ChatGPT4はより質問の趣旨に沿って正確な回答を返してくれます。
ChatGPT3では、質問b内容が複雑になると、質問の趣旨をきちんと読み取れず、的外れな回答を返してくることがありました。ChatGPT4では、こうした的外れな回答はかなり削減されているとされています。
メリット②より高度な知能
ChatGPTはいわゆる人工知能として、人間でも解くのが難しい司法試験や医師の国家試験などにもチャレンジしてそれなりの成績を収めています。
ChatGPT3では、アメリカの司法試験にぎりぎりで合格していたものが、ChatGPT3は、合格者の上位10%に入る成績で合格できる能力を示しています。
知能について、ChatGPT3はよくできる小学生で、ChatGPT4は大学生並みと言う評価をする識者もいるぐらいです。
メリット③不適切な質問への回答を防ぐ
ChatGPTは悪用を避けるため、全ての質問に回答を返すのではなく、不適切な質問に対しては回答を提示しないように設計されています。
ChatGPT4では、回答の精度が向上したのに伴い、不適切な質問の検出性能も向上しており、誤って回答してしまう確率を、従来に比べて82%提言しているとされています。
メリット④信憑性の高い情報
ChatGPTは文章を作成できるので、場合によっては、事実やきちんとして根拠に基づかない回答を作成してしまうこともあります。
ChatGPT4は、信ぴょう性の高い情報に基づいた回答の割合が、ChatGPT3より40%向上しているとされています。
メリット⑤テキスト以外にも対応
ChatGPT3では、プロンプトに入力される質問文を解析して、回答文を作成して提示しています。つまり、ChatGPT3はテキストなどの文字情報しか扱えず、画像や音声などは扱えなかったのです。
ChatGPT4はマルチモーダル対応となり、テキストのみならず、音声や画像も扱えるようになっているとアナウンスされています。現時点の公表版はまだテキストしか扱えませんが、いずれ、音声や画像を使う質問にも対応できるよう拡張される予定です。
メリット⑥応答サイズの拡張
ChatGPT3では、あまり、長い質問文を処理する能力はありませんでした。ChatGPT4では、最大25000語の文章を処理できるとされています。
トークン数で比較すると、ChatGPT3の4097トークンに対して、ChatGPT4では、32768トークンと約8倍になっています。
この長さの文章を入力できるようになるとサマリや概要作成が効果を発揮しそうです。
メリット⑦サポートを受けることができる
ChatGPT Plusに加入すると、メンバーはサポートを優先的に受けることができます。ChatGPT4の利用の際の問題解決や懸念事項解消にあたってサポートを受けることが可能になりました。
メリット⑧商用利用も可能
ChatGPT Plusに加入すると、ChatGPTの商用利用が可能となります。ChatGPTのAPIを利用すれば、アプリからChatGPT4を利用できるようになり、さらに利便性も向上します。
メリット⑨クリエイティブな質問の回答
ChatGPT4では、アイデアや推論が必要な質問回答作成の性能が格段に向上しています。ChatGPT3では、クリエイティブな内容に対しては、いわば支離滅裂な回答を作成してしまうケースが見受けられますが、ChatGPT3ではそうした的外れな回答は減っています。
メリット⑩高度なプログラミングを書ける
ChaGPT3はプログラムを書けることで注目を集めましたが、よく見るとその品質は高いとは言えず、そのままでは動かないバグありのモノでした。
ChaGPT4では、すぐにでも使えそうな品質のプログラムを提示できるようになっているようです。
メリット⑪翻訳(和英・英和)
翻訳についても、ChatGPT4はChatGPT3と比較すると、かなり精度が向上しているようです。Googleに比較すると、翻訳の正確さでは劣りますが、文章の自然さという点では優れているとも言えます。
しかし、誤翻訳もまだまだあるので、人間が結果をチェックする必要があります。
GPT4を無料で使う方法
上記で説明したように、ChatGPT4はChatGPT Plusという有料サブスクを契約して料金を払わないと使えなくなりました。では、料金を払わず無料で利用する方法はないのでしょうか。
実は、料金を払わずに無料で利用する方法があります。ひとつは、料金無料でChatGPT4を提供しているサイトを利用する方法です。しかし、この場合は、使用できる回数や頻度、プロンプトの量などが険しく制限されており、ChatGPT4のお試しをする程度のモノです。
2番目は、マイクロソフト社のBingを利用する方法です。正確には、Bingに搭載されているGPT-4を検索に利用するということになります。以下で詳しく説明します。
BingのGPT-4で代用する
マクロソフトではGPT-4を検索エンジンBingに組み込んだBingAIを提供しています。
BingAIの特徴
BingAIの特徴は以下のとおりです。
- 検索も可能:BingAIでは回答作成にBingでの検索結果を利用します。回答で作成したソースのURLを提示してくれます。
- 変更の候補を提示してくれ会話が自然につづく:回答の提示と合わせて、次のアクションの候補も合わせて提示してくれるので、会話が続きやすく、所与の結果を得やすくなります。
- 最新情報も取り込める:BingAIではBingとリンクしていることで最新の情報も反映可能です。
BIngAI利用についても注意
BingAIを利用するにあたっては以下の点に留意が必要です。
- 1回のセッションでは20回のプロントしか入力できません。また、1日当たり200回のプロンプトしか入力できません。
- 1回当たりの文字数は最大200字程度です。
まとめ
ChaGPTは急速に利用シーンが拡大してします。OpenAIは言語モデルをGPT-4にバージョンアップしたChatGPT4を2023年3月にリリースしました。
ChatGPT4は有料サブスクリプションのChatGPT Plusに加入が必須で料金無料では利用できません。
本記事では、ChatGPT4の料金体系や特徴について説明してきました。それなりの料金がかかりますので、利用頻度や費用対効果を検討する必要があります。ChaGPT4利用検討の参考になれば幸いです。