Signalではインターネットを介してSignalサーバを経由して、メッセージのやり取りを行います。
Signalはエンド・ツー・エンドの暗号化を採用しています。エンド・ツー・エンドの暗号化では、メッセージの送信元と送信先のみで、暗号化されたメッセージを復号化してメッセージの内容を読むことができるのです。
このため、メッセージがインターネット上を流れる際やSignalサーバ内に保存されている場合でも暗号化されたままです。このため、万が一ハッキングされても情報が漏れる危険性が少ないのです。
このように、Signalでは、メッセージのやり取りをしている人以外がメッセージの内容を知ることができないようになっています。
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Signalプロトコルが利用されている
Signalプロトコル(旧TextSecureプロトコル)はオープンソースの暗号化プロトコルです。エンド・ツー・エンド暗号化を用いてメッセージや音声、映像のやり取りを可能にします。
エンド・ツー・エンド暗号化では、送信元のデバイスでコンテンツを暗号化して、通信経路上には暗号化されたデータが流れます。送信先のデバイスが暗号化データを受け取ったら復号化してコンテンツを読めるようにします。
このように、送信先に届くまではコンテンツは暗号化されたままなので、仮にデータをハックされても安全性が高いのです。
Signalプロトコルはオープンソースであることから、多くのメッセンジャーアプリで採用されており、WhatAppでは標準ですべての通信に採用しています。また、Google AlloやFacebook Messenger、Skyupeなどにも採用されています。
高いプライバシーの保護性
Signalでは機密情報を収集したり保存することはなく、メッセージや通話は常にエンド・ツー・エンドで暗号化されているためプライバシーが守られます。
また、非営利団体として運営されているため、ユーザー情報やコンテンツの販売・貸出、収益化することがないのも安心な点です。
Signalの運営さえもチャット内容は把握不可能
Signalでやり取りされるメッセージや音声、映像といったコンテンツは、アプリではエンド・ツー・エンドで暗号化されています。このため、Signal運営サイドもアクセスできないようになっており、チャット内容を運営が把握することはできません。
「最もセキュアなメッセンジャーリスト」を全てクリア
Signalは電子フロンティア団体が規定する7つの調査項目をもとに選んだ「最もセキュアなメッセンジャーリスト」で最高評価を獲得しており、7つの調査項目すべてをクリアしています。情報が漏洩する危険性が低いといえます。
当局に提供する情報が限定的
すでに述べたように、運営サイドがSignalでやり取りされる内容を把握することができませんので、仮に政府や警察などの当局からデータ提供を求められても、提供できるデータは非常に限られることになります。
動画や画像の送信でも発揮するセキュリティ性能
Signalはテキストメッセージや音声の送信のみならず、動画や画像の送信でも高いセキュリティ性能を発揮します。以下では、Signalにおける動画や画像の送信に関する特徴を説明します。