4つ目の注意点は、日本の無料を含む使い捨て番号は着信時は無料なことが多いですが、緊急連絡(110番通報や119番への電話)ができない点です。
IP電話以外の携帯電話のキャリアが発行している電話番号も利用していてばそちらで緊急連絡を行えば問題ありませんが、IP電話のみを利用している場合は、万が一の状況の場合に110番通報や119番への電話ができない状況になってしまいます。
そのため、IP電話のみでの生活が万が一のことを考えると不安になります。
【注意点】⑤停電時に利用できない
5つ目の注意点は、日本の無料を含む使い捨て番号は着信時は無料なことが多いですが、停電時には使えなくなる点です。
050から始まるIP電話は、インターネットの通信回線を使った通信の方式のため、予期せぬ停電などが起こり、Wi-Fiルータなどの通信機器への電力の供給がストップしてしまった場合に、あわせてIP電話も使うことが出来なくなってしまいます。
SMS認証に使い捨て番号を使うときの注意点
SMS認証に使い捨ての電話番号を利用するにはメリットもありますが、注意すべきポイントもあります。
まず、セキュリティに不安があることは最初に認識しておきましょう。
手軽に使える使い捨て番号は、同じ番号を他の人と使い回すことで安く(または無料に)なっています。
トラブルや不正にあったときの補償などはなく、自己責任です。それを理解した上で利用しましょう。
SMS認証を突破する方法は?固定電話やPCでは無理?
ECサイトやアプリ登録には、現在多くのサービスで「SMS認証」が使われています。
SMSが使えるのは、携帯電話の番号だけです。固定電話やIP電話(050)の電話番号ではSMSは利用できません。
不正なSMS認証を利用した詐欺が横行するなどの事件が起きています。
他人に電話番号を貸す(SMS認証を代行する)のは犯罪の温床ですので、絶対にやめましょう。
「SMS認証」不正取得のIP電話 特殊詐欺の温床か 300万円被害、埼玉県警捜査 https://t.co/cRNT1l1JiB
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) July 29, 2020
基本的には、SMS認証を行うにあたって、固定電話またはPCを利用することはできません。
固定電話では文字のメッセージを受け取ることが出来ませんし、PCに関してもSMSを受信するサイトや機能がないため不可能となっています。
また、海外のSMS受信サービスのサイトがあり、そこを使うことで過去にはSMS認証を突破出来ていたようですが、現在は認証するサイト運営社側の対策が進み、突破することが出来なくなっているサイトが増えています。
こうした規制が進む中、SMS認証を代行で行い、詐欺に利用するといった犯罪も増えているようです。
警察庁の統計を見ていたら気になる記載が。
「データSIMカードを利用したSMS認証代行事案」(サイバー空間をめぐる脅威の情勢等)
本人確認なしのSIMで携帯番号を使い回し、認証コードを売るわけか。詐欺犯はそれを利用し、IP電話のアカウントを量産して詐欺に使うと。 pic.twitter.com/L68UNwi8hY
— ももたべる (@_momotaberu_) June 27, 2021
このようにSMS認証を突破することで、様々な犯罪に利用される危険性が高くなってきており、現状は合法的に使い捨てIP電話番号でSMS認証を突破するのは難しい状況となっています。
まとめ
使い捨ての電話番号を取得する方法や使い道について紹介しました。
無料で利用できるサイトやアプリなどを使って、手軽に怪しいサービスに登録できてしまう反面、セキュリティのリスクが伴うことを認識しておきましょう。
また、SMS認証代行は犯罪行為をみなされる可能性が高いので、絶対にやめましょう。