ある程度大きな会社や学校では、プロキシサーバーを経由してインターネットに接続しています。プロキシサーバーでは、誰がいつどのWebサイトにアクセスしたのかがわかるようになっており、シークレットモードであっても履歴が残ってしまうのです。
シークレットモードがアクセス履歴や検索履歴を削除できるのはあくまでそのパソコン上からであり、実はサーバーには情報が残っているのです。
ですので会社や学校のパソコンで関係のないサイトを閲覧した場合には、IT管理者にばれてしまう可能性があります。そういった場所で見られたら困るようなサイトを閲覧するのはやめた方がいいでしょう。
副業や転職を考えている人は会社で検索しない
とくに会社内でシークレットモードを使って副業をしたり、転職サイトを閲覧したりしている人はいますぐにやめましょう。企業によっては、業務にふさわしくないWebサイトにアクセスしている人がいないかを定期的にチェックしているところもあるようです。
会社から急に呼び出しをくらって怒られたり、処分を受けたりする可能性もあるので、会社のパソコンから副業関係や転職関係のサイトにアクセスするのはやめておきましょう。
シークレットモードよりも機密性の高いゲストモードとは?
ログイン情報や閲覧履歴が残らずにインターネットの利用ができるシークレットモードですが、会社や学校などの中継サーバーを使用している場所では履歴がばれてしまう可能性がわかりました。
実はGoogleChromeには、シークレットモード以外にも「ゲストモード」という機能があります。このゲストモードはシークレットモードよりも機密性が高いとされており、主に会社や学校で自分のパソコン画面を見せながらプレゼンするときに使われています。
ここからは、ゲストモードの特徴や注意点について一緒に見ていきましょう。
GoogleChromeでゲストモードを起動する手順は以下のとおりです。
- GoogleChromeを開き、右上にあるアイコンマークをクリック
- 「他のプロファイル」欄から「ゲスト」を選択
- ゲストモードのウィンドウが立ち上がり、「ゲストモードでブラウジング中」と表示されればOK
シークレットモードとの違い
ゲストモードとシークレットモードの大きな違いは「通常ウィンドウの情報が引き継がれるかどうか」という点です。
シークレットモードでは通常ウィンドウの情報(例えばあなたが普段ブックマークしているサイトや予測変換履歴など)が引き継がれて表示されるのに対し、ゲストモードではそれらの情報が引き継がれることはありません。
もしもあなたが会社や学校でパソコンの画面を見せながらプレゼンする際、シークレットモードにしていると、あなたが見られたくないブックマークや予測変換履歴がばれてしまう可能性があるのです。
ゲストモードでの注意点
シークレットモードよりも機密性の高いゲストモードですが、残念ながらこちらも完全にアクセス履歴や検索履歴がばれないというわけではありません。
ゲストモードもシークレットモード同様に、中継のサーバーからはどんなサイトを閲覧したかがばれてしまいます。ですので、会社や学校でゲストモードを使って関係のないサイトを見るのはやめておきましょう。
また、ゲストモード利用後も必ずウィンドウを閉じましょう。
まとめ
GoogleChromeのシークレットモードは、ログイン情報や閲覧履歴をパソコンに残すことなく使えるため、家族や会社などパソコンを共有で使う場合に便利な機能です。
しかし会社や学校などの中継ルーターを使用している場所では、シークレットモードやゲストモードを使っても履歴がばれてしまうことがあります。十分に注意して利用しましょう。