Zoomでは、ベーシック ユーザー、プロアカウントのホストが一人で複数のミーティングを同時に開催することはできない仕様となっています。なお、ビジネスライセンス・エンタープライズライセンス・教育機関向けのアカウントのユーザーは、最大2つのミーティングが同時開催可能です。
人間であれば異なる場所で開催されているミーティングに同時に顔を出すことができませんし、オンラインミーティングであっても、同時に複数のミーティングをコントロールできないのは自明のことです。
このため、ホストが複数のミーティングを開催している状況の場合は、参加者はミーティングに入れないように制限されているのです。
ホストがミーティングルームを複数開催した場合
ホストして複数のミーティングを同時に開催したい場合は、ホストより前に参加という設定をオンにすることを忘れないようにしましょう。
ホストより前に参加がオンのミーティングには、参加者はホストがミーティングルームにいなくともミーティングルームに入れるのです。
几帳面な参加者であれば、ミーティングの開始時刻より相当前にミーティングルームに招待リンクを使って入室する場合もあるでしょう。このような参加者はホストより前にミーティングルームに入ることになるので、ホストより前に参加をオンにする必要があります。
ホストが同時に開催しているミーティングルームに参加した場合
ホストが時間帯が重なる複数のミーティングを開催している場合は、参加者はミーティングルームに入ることができません。たとえて言うなら、ミーティング会場で前の会議が長引いている場合は、前の会議が終わらないとミーティング会場に入れないのと同じようなものです。
目次
「ホストには進行中の別のミーティングがあります」と表示された場合の対処法
Zoomでミーティングに入ろうとした場合に「ホストには進行中の別のミーティングがあります」と表示されてミーティングに参加できないのでは困ってしまいます。
以下では、「ホストには進行中の別のミーティングがあります」と表示された場合の対処法を説明します。
ホストより前の参加を有効にする(PC版)
ブラウザ版を使っている場合は、ブラウザ版からホストより前の参加を有効にするをオンにすることができます。その手順は以下のとおりです。
ブラウザ版を立ち上げ→サインインする→右側に表示されているメニューで個人の設定を選択→ホストより先に参加することを参加者に許可のトグルをオン
また、ミーティングからも設定できます。その手順は以下のとおりです。
ブラウザ版を立ち上げ→サインインする→右側に表示されているメニューでミーティングを選択→ミーティングをスケジュールするを選択→オプションを表示→参加者に参加を許可する 任意の時間をチェック
「ホストより前の参加を有効にする」前にチェックしておきたいこと
ホストより前の参加という機能を有効にすることで、ホストがいないときでもミーティングルームに参加することができますが、この機能を有効にする前に気を付けておくべきことがあります。
ホストより前の参加を有効にしておくことで、機能の制限があったり、ホストがいない状態でもミーティングが行われることがあり、その場合、以下の操作ができません。
ホストがいないとできない操作
- 全員のミュート機能
- 参加者の削除
- 記録(自動記録のみ使用可能)
待機室が有効となっている場合、ホストの前の参加について強制的に無効です。
Zoom Roomの場合は、ホストが2つ、ミーティングを行うことになるため、最初に開催していた方のRoomがきょうせい終了となります。
また2つ目のホスト権限が一時的でも失われますので、再度ログインが必要です。
スマホ版で設定
スマホ版を使用している場合は、ミーティングスケジュールから設定を行います。その手順は以下のとおりです。
スマホ版を立ち上げ→スケジュールを選択→詳細オプションを選択→ホストの前の参加を許可をオン→ミーティングルームを作成
複数のアカウントの利用
複数のアカウントを作成済みの場合は、アカウントごとにミーティングを開催すれば、同時開催であっても「ホストには進行中の別のミーティングがあります」と表示されることはありません。
なお、ブラウザ版では、1つのアカウントでサインインできるデバイスは、PC1台、タブレット1台、モバイル1台です。アカウントを切り替えるためにサインインし直した場合、同一タイプの別のデバイスにサインインしていると強制的にサインアウトされますので注意しましょう。
ホストより前の参加を有効にする際に気を付けるポイント
「ホストより先に参加することを参加者に許可」を有効にした場合は、通常とは異なり、タイミングによっては勝手にミーティングが進行してしまうことがあります。また、これにより同時開催中のミーティングに影響が出たり、ホストの権限が成約されたりといったこともありますので、ミーティングがトラブらないようにすることが必要です。
ホストがいない状態のミーティングルーム
「ホストより先に参加することを参加者に許可」を有効にした場合は、通常とは異なり、タイミングによっては勝手にミーティングが進行してしまうことがあります。
この場合は、ホスト不在すなわちミーティングの進行役がいない状態でミーティングが実施されることになります。ホスト機能で可能な、全員のミュート機能や参加者の削除、記録などの機能が動作しません。このため、ミーティングがトラブらないようにすることが必要です。