今、欧米を中心に人気となっているのが「定額制音楽配信サービス」。そんなサービスの長が、ついに日本に上陸することをご存知ですか?
iPhoneで音楽を聴くとき、今まではCDを買ってiTunesでリッピングするか、各種配信サイト(iTunesやmoraなど)でダウンロード購入する必要がありました。
この方法は、一度曲を買ってしまえばネット接続の有無と無関係に聴くことができる反面、当たり前ですが「買った曲しか聴けない」という欠点がありました。
そこで人気を博したのが、今回ご紹介する「Spotify」に代表される「定額制音楽配信サービス」です。
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目次
注意
記事中でご紹介している金額やサービス内容は、全て記事執筆時点(2016年10月5日現在)のものです。
読者のみなさんが記事をご覧になったタイミングによっては、これらの内容が変更となっている可能性もありますのでご了承ください。
そもそも、定額制音楽配信サービスって何?
定額制音楽配信サービスとは、毎月一定の金額を支払うことで、そのサービスが提供している楽曲が聴き放題になるサービスです。
イメージとしては、「いつでも好きな曲を好きなだけ聴けるネットラジオ」といった感じでしょうか。
難しそうに思えますが、実は利用方法も簡単です。
iPhoneやAndroidでは、各サービス専用のアプリを介して利用でき、各サービスが提供する曲の中から好きなを選んで再生することができます。
曲はその都度(YouTubeのように)ストリーミング再生されるので、ストレージ容量の少ないスマートフォンでも、それを気にせず使うことが可能です。
また、サービス側が作成したジャンルごとのプレイリストを利用すれば、自分がまだ聴いていない新しい曲に出会うこともできるので、音楽好きには非常に面白いサービスといえるでしょう。
Spotifyとは
Spotifyは、世界で1億人以上のユーザー数を誇る、業界最大手の企業です。
同社は2006年にスウェーデンで創業。その後、ヨーロッパで多くのユーザーを獲得し、現在では30を超える国と地域で利用することができます。
つまり、定額制音楽配信サービスの企業としては、実質シェア世界一ということですね。
Spotifyのビジネスモデル
Spotifyのビジネスモデルは、大きく分けて2種類の料金プランからなります。
広告付き無料プラン
Spotify最大の特徴が、この「広告付き無料プラン」です。
これは、通常有料の音楽を無料で聴ける代わりに、以下のような制限があります。
広告付き無料プランの制限
一定時間ごとの広告の表示
数曲に一度など、一定のペースで広告が表示されます。
こちらの広告は、YouTubeのそれのように飛ばすことができません。
スマートフォン以外のデバイスでの再生時間制限
PCとタブレットは最大15時間 / 30日に再生時間が制限されています。
スマートフォンアプリからの利用については、時間無制限で利用することが可能です。
スマートフォンアプリではシャッフル再生しかできない
特定の曲だけを再生することはできません。また、曲をスキップする回数も制限があります。
この制限はスマートフォンのみで、PCとタブレットはこの制限はありません。
ストリーミング再生しかできない
事前に楽曲をダウンロードして、オフラインで聴くといったことはできません。
再生中は常にネット回線に接続している必要があります。
最大ビットレートが160kbpsに制限される
無料プランでは最大ビットレートが160Kbpsに制限されるので、音質が有料プランに比べて今一歩のレベルとなります。
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無料ならば仕方がないとはいえ、ちょっと使いづらいですね。
月額プレミアムプラン(有料)
Spotifyには、競合他社のサービスと同様、月額980円(記事執筆時点)の有料プレミアムプランが存在します。
次は、そちらの特徴を見ていきましょう。
有料プレミアムプランの特徴
広告非表示
無料プランでは広告が表示されますが、有料プランでは当然表示されることはありません。
再生時間制限の撤廃
無料プランで設定されているデバイス毎の再生時間の制限は、有料プランには存在しません。
何時間でも好きなだけ聴くことができます。
スマートフォンアプリの機能制限の撤廃
無料版でスマートフォンアプリから再生すると、シャッフル再生しか行うことができませんが、有料プランならその制限はありません。
好きな曲を好きなだけ聴くことが出来ます。
好きな曲をダウンロードしてオフライン再生できる
有料プランでは好きな曲を事前にダウンロードしておけるので、ネット接続が不安定な環境に出掛けたり、データ通信量やバッテリーを節約したいときに便利です。
最大ビットレートは安心の320kbps
無料プランでは、楽曲の音質を表す最大ビットレートが160kbpsに制限されていましたが、有料プランではその倍の320kbpsに拡大されています。
音質面でも他のサービスに決して劣りません。
対応機種
Spotifyの対応機種は、以下の通りです。
スマートフォン
iOS
App Storeから専用アプリをダウンロード可能です。
Android
Google Playから専用アプリをダウンロード可能です。
タブレット
iOS
App Storeから専用アプリをダウンロード可能です。
Android
Google Playから専用アプリをダウンロード可能です。
PC / Mac
Spotifyのサイトへログイン後、専用のデスクトップクライアントをダウンロードすることが可能です。
Spotifyに登録するには?
Spotifyは2016年9月29日から日本でサービスを開始し、記事執筆時点では招待制となっており、招待コードを取得する必要があります。
App StoreまたはGoogle Playからダウンロード後にアプリを開いて『登録』→『招待コードをリクエスト」へ進みましょう。
すぐに使用できないのが残念ですが、まずはメールアドレスを登録して、気長に招待コードが届くのを待ちましょう。
Spotifyのライバル
日本では、Spotifyと競合するサービスが既に数多く展開されています。
こちらも簡単にご紹介しましょう。
AWA
avexとサイバーエージェントの共同出資で設立された、日本発の定額制音楽配信サービスです。
特徴は、Spotifyと同じく無料プランが存在すること。
こちらは、毎月最大60分間無料で聴くことができます。
また、利用開始から30日間はトライアル期間としてフル機能を試せるので、「とりあえず定額制音楽配信サービスを試してみたい」という方にもお勧めです。
LINE Music
スマートフォン向けメッセージサービスのLINEブランドで行っている音楽配信サービスです。
特徴はチケット制による2段階の有料プランで、「20時間 / 30日」のベーシックプラン(500円)と「時間無制限 / 30日間」のプレミアムプラン(1,000円)から選ぶことができます。
自動継続することも可能ですが、基本的には有効期限切れ毎にチケットを購入するスタイルなので、「とりあえず試してみたい」という方にもお勧めです。
また、このサービスは他社にない特徴として「学割制度」があります。
これは中学生以上の学生向けに各有料プランの料金を割り引く制度で、ベーシックプランなら300円で使用することが可能です。
Apple Music
iPhoneでお馴染み、Appleが提供する定額制音楽配信サービスです。
こちらは有料プランのみの設定で、
- 個人向けプラン(月額980円)
- ファミリープラン(月額1,480円)
の2種類が用意されています。
特徴はやはりファミリープランの存在で、こちらは最大6名まで一緒に利用することが可能です。
自分1人だけなら980円の個人向けプラン一択ですが、家族みんなで使っているのなら、ファミリープランの方が安上がりです。(例えば家族3人で使った場合、1人あたり約493円なので、個人向けプランの半分くらいの金額で利用できることになります。)
Google Play Music
Appleがあるなら、Googleにも当然?音楽配信サービスがあります。それが、「Google Play Music」です。
こちらは機能制限ありの無料プランと機能無制限の有料プラン(月額980円)の2種類が用意されています。
Google Play Music最大の特徴が、PCから手持ちの曲を最大50,000曲までアップロードして、ストリーミングで楽しむことができること。
通常、この手のサービスでは「配信していない曲は聴けない」という原則があるのですが、このGoogle Play Musicであれば「足りない曲は自分でアップロードすれば良い」ので、好きな曲があるかどうか心配する必要はありません。(なお、自分でアップロードした曲は自分のアカウントからでないと再生できないのでご注意を。)
Amazon prime Music
最後にご紹介するのは、ちょっと毛色の違ったサービスです。
ネット通販大手のAmazonでは、年額3,900円でさまざまな追加サービスを利用できる「Amazon prime」という会員制度があります。
このprime会員向けに提供されているのが、「Amazon prime Music」です。
残念ながらこれといって特徴的な機能があるわけでもなく、楽曲もジャンルによってかなり偏りがあったり、単独の配信サービスとしては微妙というのが正直な所。
例えば、アニソンの有名どころ(「けいおん!」や「マクロスシリーズ」など)は、本人以外が歌ったカバー版やオルゴール版しか配信されていないことも、決して珍しくありません。
ただ、そもそもこのサービスが「Amazon prime」の数ある「おまけ」の1つであることを考えれば、十分なサービス内容といって良いでしょう。
まとめ:定額制は面白いけど、現状は厳しい
というわけで、今回は遂に日本に上陸した音楽配信サービス「Spotify」を中心に、日本の定額制音楽配信サービスについて解説してみました。
この分野、欧米では最早当たり前の存在となりつつあるようですが、日本ではまだまだ普及していないというのが現状です。
まぁ、いくら高音質で聴けたとしても、その分データ通信量も嵩むというのであれば、なかなか利用を躊躇してしまいますよね。
大手キャリアの大容量プランを利用するのもアリですが、できればMVNO各社から音楽配信サービスはデータ通信量にカウントしないサービスなどが出てきて欲しいところ。
音楽配信はどうしてもデータ通信量が嵩むので難しいかもしれませんが、可能なら是非実現して欲しいものです。
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