お役立ち(情報)

Windows10でラウドネス等化がない?設定方法や効果を解説!

さて、ここまででご紹介したデメリットで「ラウドネス等化」が残念な機能だと思ってしまった方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこれらのデメリットをできるだけ解決する方法があります。「バーチャルサラウンド」で擬似的に5.1ch音声を再現して、音を立体的にする方法や、Windows10から新たに追加された「Windows Sonic for Headphones」があります。後者の機能は、バーチャルサラウンドをパワーアップさせた機能で、より音量が上がって迫力も上がります。

バーチャルサラウンドの設定方法

Windows7の場合
  1. タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック。
  2. 再生デバイスを選択。
  3. 再生タブを開きます。
  4. スピーカーを右クリックし、プロパティーから拡張タブを開きます。
  5. 「バーチャルサラウンド」にチェックを入れてください。
Windows10の場合
  1. タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック。
  2. サウンドの設定を開きます。
  3. 関連設定からサウンドコントロールパネルを開きます。
  4. スピーカーを右クリックし、プロパティーから拡張タブを開きます。
  5. 「バーチャルサラウンド」にチェックを入れてください。

Windows10から追加された「Windows Sonic for Headphones」も、同様のパネルから設定できます。

ラウドネス等化の設定方法

それでは、実際にラウドネス等化を有効にする設定をしてみましょう。Windows10と、それ以前のWindowsで設定方法が異なります。ここではWindows10と、Windows7の場合の設定方法を紹介しますが、サウンドコントロールパネルを開いて拡張パネルから設定するという点はどのバージョンのWindowsでも同じです。なお、この方法で「ラウドネス等化」が有効にできない場合やオンにしても変化を感じずにうまくいかない場合、そもそも「ラウドネス等化」の項目自体が見つからない場合の対処法は、このあとすぐご紹介します。

Windows7の場合

  1. タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック。
  2. 再生デバイスを選択。
  3. 再生タブを開きます。
  4. スピーカーを右クリックし、プロパティーから拡張タブを開きます。
  5. 「ラウドネス等化」にチェックを入れてください。

Windows10の場合

  1. タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック。
  2. サウンドの設定を開きます。
  3. 関連設定からサウンドコントロールパネルを開きます。
  4. スピーカーを右クリックし、プロパティーから拡張タブを開きます。
  5. 「ラウドネス等化」にチェックを入れてください。

ラウドネス等化の設定が見つからないときはこれ!

上でご紹介した方法で「ラウドネス等化」ができない場合の代わりのやり方・対処法を以下にまとめました。一番多いのはメーカーが独自のコントロールパネルを用意しているケースですので、確認してみてください。

【ラウドネス等化ができない?】各PCのオーディオツールを調べる

パソコンが搭載しているサウンドデバイスによっては、Windowsのコントロールパネルからではなく、サウンドデバイス開発会社が独自に提供するコントロールパネルからラウドネス等化を有効にできる場合があります。RealTekの場合は、Realtek Audio Consoleから設定できます。パソコンに別のサウンドコントロールパネルがインストールされているかどうかを確認してみてください。どのソフトかがわからない場合は、デバイスマネージャーからスピーカーやマイクのメーカーを確認して、インターネットで検索してみても良いかもしれません。

【ラウドネス等化ができない?】PCとモニターの接続をHDMIに変える

デスクトップパソコンでディスプレイのスピーカーから音を出している場合は、ケーブルの種類を確認してみてください。VGAケーブルの場合は、音声の転送には対応していないので、ラウドネス等化も有効にすることができません。HDMI接続が使用できる場合はそちらに変えてみてください。音声専用ケーブルを利用している場合も、HDMI接続に変更してみてください。HDMIでは、映像と音声両方の転送に対応しています。

【ラウドネス等化ができない?】外付けのオーディオデバイスで補う

それでもラウドネス等化ができない場合は、別のデバイスで試してみてください。ヘッドフォンを利用していてうまく行かない場合でも、外付けのスピーカーに変更したらうまくいくとの報告も上がっています。性能のいいオーディオデバイスでは、音量も大きくバランスの良い音を出すことができるので、ラウドネス等化を使う必要もなくなるかもしれませんね。

リリースタイム設定でラウドネス等化の効果を調整できる

ラウドネス等化の効果が強すぎると感じる場合は、「リリースタイム設定」で効果の度合いを調整することができます。「リリースタイム設定」は、「ラウドネス等化」の効果が反映されるスピードを調整する設定です。先ほどラウドネス等化を設定したサウンドコントロールパネルの拡張タブの中にある、設定ボタンをクリックしてください。スライドバーが表示されます。

左側のShortに近づけるほど効果が強くなり、右側のLongに近づけるほどラウドネス等化の効果が弱くなります。効果が強い状態とは、「高い音域・低い音域がより強く平均化される分、出力される音の違和感も多くなる」状態で、弱いと音域の差は出やすい分違和感は少なくなります。

Windows10のアップデートには要注意

次のページへ >